ブラジル戦を終えて――田中碧選手の復活を願って

ワールドカップ・グループリーグ、日本代表はブラジルと対戦しました。最後の最後、田中碧選手のミスから失点してしまい、悔しい結果に。試合後、自分を責める彼の姿がどうしても気になっている町医者が、一人のファンとして、そして心療内科医としての視点も交えて綴ります。

皆さんは、ブラジル戦をご覧になりましたか?

最後の最後、田中碧選手のミスから失点してしまいました。試合後に彼がピッt地に突っ伏して泣いてる姿を見て、私はずっと胸が締めつけられています。ピッチの上で、きっと誰よりも自分を責めているのは本人ですよね。その姿が、心配で心配で仕方がないです。

でも、彼はもう前を向いていましたね。SNSで「この悔しさは、W杯で返す」そう誓った言葉に、
思わず胸が熱くなりました。失敗を背負ったまま、それでも次の舞台をまっすぐ見据える。その強さこそが、田中碧という選手の本当の姿なだと痛感させられました。

次はテレビの前ではなく、現地で全力で応援しよう、と。あの日の悔しさを、一緒に晴らしに行きたいと強く思い次回のW杯は現地で全力で応援しに行こうと思います。
彼が返してくれるその瞬間を、どうしてもこの目で見届けたいと思います。

<心療内科医から一言:大きな失敗で気持ちが落ち込んだときに大切なこと>

ここからは、一人のファンとしてではなく、心療内科医として少しだけ書かせてください。大きな失敗や、たくさんの人が見ている中でのミスは、アスリートに限らず、誰にとっても心に大きな負担がかかるものです。ときにそれは、気分の落ち込みや眠れなさ、食欲の低下、何をしても楽しめない……といった「抑うつ」のサインとなって出てくることもあります。

そんなときにまず大切なのは、「自分を責めすぎない」ことです。失敗を振り返ることと、自分の価値そのものを否定してしまうことは、まったく別のものなんです。「あのプレーがよくなかった」ことと「自分はダメな人間だ」ということの間には、本当は大きな距離があります。
気持ちが落ち込んでいるときほど、この二つが一つに溶けてしまいがちなので、意識して切り分けてあげてほしいのです。

それから、一人で抱え込まないことです。信頼できる誰かに気持ちを話すだけでも、心はふっと軽くなります。周りにいる人にできるのは、無理に励ましたり「気にしないで」と声をかけることよりも、ただそばにいて、その人の悔しさをそのまま受け止めてあげることなのかなと思います。

もし気分の落ち込みや眠れない日が2週間以上続くようなら、それは「気の持ちよう」の問題ではなく、少し医療の手を借りたほうがいいサインかもしれません。落ち込みやつらさは、心が回復していくための自然なプロセスでもあります。
その痛みをなかったことにするのではなく、ちゃんと向き合って、必要なときは専門家を頼る。それは弱さではなく、前に進むための立派な強さだと、私は思っています。

田中選手にも、どうか一人で抱え込まないでほしいなと願っています。あなたの悔しさは、たくさんのファンが一緒に背負っています。そして、あなたが「返す」と誓ったその日を、少なくとも私は信じて待っています。田中碧選手の心から願ってます。

みなさんがブラジル戦で一番胸を打たれたシーンは、どこでしたか?
よかったらコメントで教えてください。

それでは、おやすみなさいzzz

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